森のなぞなぞ美術館Ⅶ 森はめぐる!
ARTWORK
愛媛県美術館で開催された展覧会「森のなぞなぞ美術館Ⅶ 森はめぐる!」のためにつくったアートワーク。
全国植樹祭が令和8年度は愛媛で開催されることを記念して、人の手がつなぐ森の循環に重要な「植える」「育てる」「使う」というキーワードを基に企画・作品づくりに3名のデザイナー仲間で関わらせていただきました。そのなかで制作したアートワーク《めぶき》と《かたち》。
《めぶき》
林業の「植える」をテーマにしたもの。人の手にのる大きさの種から、人の子と同じようにぐんぐん成長し、人を通り越して数十メートルになる木。林業の現場を見学させていただき、ひとつひとつぽこぽこと植えられたクヌギから芽が出ているのを見て感じた生命。育った苗木を一気に植えることなんてできなくて植栽地を耕すことも必要で、根は乾燥させないほうがよいらしく、保管場所には水が張られていた。平らな場所に植えるのかと思いきや伐採した木々の間に苗木が植えられていて、植えるとは未来を考えることなのだ、と思った現場の3つを、「植える」ようにつくられるタフティングで表現しました。
展示が終わったあとにはラグとして使うことを考え、そこに腰を下ろし根を張るような生活のイメージも思い浮かべながらグラフィックを考えました。
《かたち》
初夏の暑い日、木々の下のなんと涼しいことか。「吊る」というお題をいただいたので、木々の下でさわさわと揺れる葉を眺めたり、陰のゆらゆらを感じたり、固定されていないやわらかな自然のかたちで空調ではない涼しさを醸すモビールを制作。和紙は愛媛の株式会社天神産紙工場さんのもので、葉のかたちに沿って水で濡らし手で引っ張ると絡み合った繊維が解けてモケモケとした葉のラインが出来て、陽にあたると和紙の透け感とモケモケがうつくしく現れます。見る時間帯により表情を変える葉と陰。何もせずただそこに居る時間をつくってくれます。
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