田中漆工房 包装紙
グラフィックデザイン
愛媛県西条市を拠点に活動する田中漆工房の包装紙のデザイン。パッケージのご相談をいただき、どういった形状が良いかからお話しして柔軟性のある包装紙をつくることに。
漆に魅力を感じる感性と品性。惜しみなく手間をかける集中・忍耐力。驚くほどの手作業の量。お話しを重ねるたびに感じる、田中さんの味わい深さ。漆の小宇宙感に似ているなと思います。田中さんのてしごとに倣い、手作業でもととなる線を描き鉛筆でかかれたような濃淡を意識して微調整を重ね、パターンの繰り返しではないデザイン。ひとつひとつ緻密で繊細なてしごとが花ひらくように広がり、世界が華やかに彩られていくようすを表現しています。何かいいものが包まれているのだな、と包みをあける前から感じる品の良さを重視しました。さらりとした紙に載ったシルバーの印刷が、控えめだけど味わいの深さを出してくれます。
田中漆工房のものを贈りたい、もらいたいと思うしつらえです。